物語
ミルパックは自らの体にある白黒の比率を整えることに、並々ならぬ時間を費やしていた。少々、外見へのコンプレックスをこじらせているのだ。自ら商品棚に赴いて実地調査し、データ集計まで行った結果、薄々感づき始めたことがある。「外見」は人間が牛乳を手に取る頻度を大きく左右し、それが人気度に直結しているのだと。事実、あまり人間の目に留まらなかった仲間たちは、次第に棚から姿を消していった。そんなミルパックは最近、新たな疑問について思いを巡らせている。――どうして自分は、棚に並ぶ仲間たちとますます似てきているのだろうか、と。









